演劇

2009年1月12日 (月)

東京サンシャインボーイズの甘い罠

「ショウ・マスト・ゴー・オン 幕を下ろすな」の舞台中継を、

初めて真夜中のBSで見た衝撃は忘れられない。

学生だったので、テスト勉強のために夜遅くまで起きていたが、

なんとなく集中せずにテレビをつけて観ていたのだと思う。

物語は上演時間の迫った舞台の舞台裏で始まり、上演後の舞台裏で終わる。

それがどれだけ面白い舞台で、私がどれだけそれに衝撃を受けたのかということは、

番組の途中にも関わらず、思わず録画ボタンを押し、頭の部分のない録画を

ずっと大事に置いていたことからもわかる。

それが東京サンシャインボーイズという劇団であることがわかったのは

全て見終わった後のテロップで、その芝居を書いた作家は三谷幸喜だった。

だから私は三谷幸喜という脚本家を舞台ではなく、「やっぱり猫が好き」や

「振り返れば奴がいる」等のテレビドラマの方で先に知っていたことになる。

主役の西村雅彦は前述の「振り返れば奴がいる」で織田裕二演じる司馬に謀られ、

職を失う医師の役で、小心でこずるい演技で印象的だったが、舞台での立ち姿は

しびれるほどカッコよかった。

伊藤俊人も梶原善も相島一之も甲本雅裕も…その他に知っている役者は

誰一人いなかったのにその舞台はあまりに魅力的だった。

勿論私が無知だっただけの話で、小劇場界ではあまりに有名で人気の劇団だったから

その完成度の高さは当然のことだったのだ。

しかしながらその次の公演「東京サンシャインボーイズの罠」が最終公演となり、

30年間の活動休止となったので、この劇団に関しては完全に乗り遅れた後悔が

今も残っている。

この長い話が前置きなのだけれど、「東京サンシャインボーイズ」が、

15年ぶりに復活するというニュースを聞いた。

3月末に閉館する小劇場シアタートップスの最後の公演のためのものらしい。

それにしてもたった150席ほどの劇場での公演が12日間だけ。

チケットが取れるはずもないが、心踊るニュースであることは間違いない。

とりあえず夢を買うつもりで宝くじのようなチケット獲得に参戦してみることにする。

それにしてもシアタートップスといえばカクスコだってホームグランドだったわけだし、

この際カクスコの復活も…などと夢が膨らんでしまうけれど、

どちらにしたってチケットの獲得はそれこそ夢のような話なのだ。

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2008年9月15日 (月)

阿片と拳銃

最近書くもの書くもの、ことごとく湿っぽい文章になっていて、

その湿り加減は、なんで?年齢のせいか?そうなのか?と、

思わず問いかけたくなるほどで、自分でも多少食傷気味になっている。

なんとかからっとした爽やかな文章が書けないものだろうかと、

思いつつ書いた文章がやっぱり思い切り湿っぽい。

もう仕方ないかと開き直って、思いつくまま好き放題に書いてみる。

もう今更という感じだが、7月に劇団M.O.Pの第43回公演、「阿片と拳銃」を観た。

いつもながらの舞台を安心して楽しみながらもやはり、多少感傷的な気持ちになる。

M.O.Pは二年後、今回の公演をいれて三回の公演を最後に解散することを発表している。

私が最初にM.O.Pに出会ったのは劇団の本公演ではなくて、1994年の

OSAKA感劇祭という演劇イベントの中での、M.O.Pのプロデュース公演だった。

プロデュース公演なので劇団以外の客演も多かったが、劇団主力のキムラ緑子、

三上市朗、小市慢太郎という面々はもちろん出演していた。

面白かったと思うのに、でもその時の記憶はあまりなくて、

その後、彼らが出演した他の劇団の舞台やプロデュース公演をいくつか見た後、

M.O.Pの本公演に初めて足を運ぶのはそれから随分後、98年の「遠州の葬儀屋」

それ以降はM.O.Pの舞台には出来うる限り足を運んだ。

そんなM.O.Pも二年後にはなくなってしまう。

またか、と思う。

大好きなものはいつかなくなってしまう。

どんなに好きでも、大事に思っていても、決してそのままではいてくれない。

とてつもなく寂しいけれど、それが当たり前の事なのだと受け止められる程度には

さすがに大人になっている。

それでも劇団を失う劇団員の気持ちはどうなんだろう、と余計な事ながら考えてしまう。

恐らくそれぞれに納得して決まった事には違いないし、年に一度公演を打つという

劇団のみを拠り所にしている人はいないはずだけれど、それでも必ず帰ることの

出来る場所があるかないか、というのは随分と大きな変化だろう。

少し話はそれるのだけど、

以前に記事に書いた「まいご3兄弟」の四草(加藤虎ノ介)の台詞がふと頭に浮かんだ。

「僕には帰る場所なんて無い。真っ直ぐ立っていられる場所すらない」

彼が本当に求めた「帰るべき場所」とはどんな場所なのかはわからないけれど、

でも、絶対的な場所があるというのはやはり幻想だ。

こんなにも簡単に、今日までは確かにあった物が明日には消えていく。

私はいるべき場所なんて本来曖昧なものだけど、そう感じさせてくれるものがある

ということが人を幸せにしてくれる、と書いたのだけど、

何をどんな風に感じられるかというその人の資質が、その人自身の幸せを決める

全てである気がする。

…一体何の話でしたか?

そうそう、「阿片と拳銃」は最近のM.O.Pの舞台の中でもかなり良い出来だったので、

それだけに寂しさもひとしおなのだけれど、脚本を書いたマキノノゾミによると、

脚本が出来る随分前からタイトルだけは決めなくてはいけなかったので、

「阿片と拳銃」と思いつきで言い切ったはいいが、いざ書く段になって

「どうするよ?」と困ってしまったらしい。

出来上がってみれば、最初から阿片と拳銃ありきで書かれたように感じるほどに、

マキノノゾミではあまり見た記憶のない、時系列の入れ替わる、複雑だけれど

完成度の高い物語に仕上がっていた。

(やや長すぎると感じないこともないけれど)

終演後、早足で出てきたら、物販にすでに小市さんがスタンバっていて

そのあまりの速さに「速っ」と思わず声に出してしまった。

急いでいたので残念ながら足をとめることが出来なかったけれど、、

そんな姿もあと何回かしか見られないと思うと、またちょっと寂しくなったり。

とかグダグダといいつつも、あと2年、2回の公演を残しているわけで、

楽しみがあと2年続く、と前向きに待てばいいんだな、きっと。

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2006年12月 5日 (火)

元気です

「お元気ですか?」と語りかけられて驚いた。

まさか会えるとは思わなかったからだ。現在のカクスコの6人に。

2002年1月に解散した劇団カクスコのDVDのセット「お元気ですか?」が、

ファンの要望に答える形で発売されることになったと、以前の記事にも書いた。

カクスコ帰る 「お元気ですか?」

けれど私は、以前の舞台の録画をそのままDVDにしただけのものだと思っていて、

何故だかカクスコのメンバーが再集結してコメントを入れるという可能性を

全く考えていなかった。

昔のVTRに現在の出演者が出てきて、その内容やその頃の事について

素で話をするというのは、良くあることだが、彼らの場合は違っている。

きちんと構成されているのだ。会話も動きも。

あの舞台で見せてくれた、決まりきった流れではあるけれど、馬鹿馬鹿しくて

情けなくてとてつもなく温かい、そんな彼らの独特の空間がそこにあった。

三枚組みのDVDそれぞれに短い時間ではあるが、彼らが現れて、今の「カクスコ」を

見せてくれた。あろう事かアカペラまで披露してくれたのだから、これはもう

カクスコの2006年の新作をちょっぴり見せてもらったようなものだ。

カクスコ帰る 「お元気ですか?」の記事で私は

「喪失感は保存映像というような代替品で埋められるものではないけれど…」

という書き方をしていた。

私たちがDVDを購入するという形で働きかけることが「お元気ですか?」という、

彼らへの語り掛けになるのではないかとも。

でも彼らは今の姿で今のカクスコを見せて語りかけてくれた。

「お元気ですか?」と。

「元気です」と思わず素直に答えたくなるような温かさで。

いや、決して元気とばかりはいえない日々だけれど、本当はこの間も色々あって…。

でもやはり「元気です」と答えたくなる。

「バカですよ~カクスコは。見てる人にバカがうつっちゃうんじゃないの?」

そんな風にいわれて笑いながらもちょっと涙ぐみそうになる。

いつかまた。

そんな言葉が素直に浮かんだ。

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2006年9月 3日 (日)

新たなるニコラス・マクファーソン

以前書いた「ニコラス・マクファーソン再び」の記事から実に3ヶ月もたって、

やっと本当に観る事が出来た。

松下IMPホールでの、Piper第二回公演「ニコラス・マクファーソン」の再演。

メンバーは川下大洋と三上市郎以外は新しい顔ぶれ。小須田康人、ナイロン100℃の

みのすけ、六角慎司、平田敦子そしてアドゴニー。

7年前に観た時面白かった印象があったのだが、細かい話の内容はすっかり

忘れてしまっていた。そのおかげで新鮮に楽しめたので、私の忘却能力に拍手。

とりあえず薄い記憶を辿ってみると、やはりメンバーや演出の違いもあり、印象が違う。

カーテンコールで川下大洋も話していたとおり、「段取りを一歩間違うと大変な」事に

なってしまう、緻密に設定されたダンスのような動きなどは前にはなかったと思う。

二つの別々の場所にいる二組の会話が、同じ場所でシンクロして進んでいくのが

お見事。そしてその決められた動きの中でも役者たちのそれぞれの個性が光る。

全体のストーリーの流れよりも、まるでふざけて遊びまわっているような役者の動きや

台詞回しなどが面白い。

小須田康人の舞台を見始めて12年になるが、こんなにのびのび楽しそうなこすちゃんを

見ていると、ついこちらも楽しくなってしまう。

三上市郎は最近抑えた芝居の渋い役が多くなってきた気がするが、こんな風に

振り回されてちょっと壊れちゃう感じの役の方が好きだ。

でも今回は平田敦子のキャラ勝ちだとわたしの中では決定した。

彼女を初めて舞台で観たのは確か90年の加藤健一事務所の「ラブゲーム」。

その時は恰幅のいいおかみさん的役柄だったのだが、彼女は見るたびに

どんどん弾けていってそして年齢不詳になりつつある。今回の殺し屋と警察の交戦に

訳もわからないまま紛れ込み、誰よりも楽しそうに戦いに参加する勘違い弾けキャラは

彼女ならではだ。外見的なものもあるだろうけれど、最後には彼女の可愛らしさに

すっかり心奪われてしまった。

新しいニコラス・マクファーソンに一票。

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2006年9月 2日 (土)

カクスコ帰る 「お元気ですか?」

劇団の正式な解散は2002年1月だが、私が最後にカクスコを観たのは2001年10月の

最終公演「いままでどうもありがとう」の大阪公演になる。

カクスコは1987年に結成された、メンバーが脚本、演出も出がける主宰中村育二、

岸博之、井之上隆志、山崎直樹、近藤京三、原田修一の6人による劇団。

年末はカクスコを観ると決めていた。年に二回公演があることもあったが、12月には

必ず新作がかかった。私の中での年末の風物詩的劇団でもあった。

一応骨格になる設定があり、それに沿ってストーリーは進められるが、どちらかといえば

それはあまり重要ではない。そこにはいつもあまりさえない男たちの日常があり、

どうでもいいようなこと、例えば天井近くにさされた押しピンの気持ちに思いを馳せて

語ってみたり、床の軋みを見つけたといってはそのウキュウキュいう音を嬉々として

延々鳴らしてみたり、歌ってみたり、相撲してみたり、些細なことで喧嘩してみたり…、

そんなささやかで情けなくて楽しげな彼らの姿があって、私たちは満杯の幸福感を

もらっていた。変わり映えのしない設定や彼らだからこそ、安心していつも

会いに行くことができた。

中村は常々「メンバーが一人でも抜けたらカクスコを辞める」と言っていたが、

その言葉通り、2001年、近藤の脱退によって、あっさりと(部外者の私から見れば)

解散が決定してしまった。

近藤の脱退の理由も「近藤京三故郷へ帰る」という、中村がHPで解散の報告をした

文章の中で「カクスコを抜ける理由などこれ一つで充分、カクスコを10回抜けても

お釣りが来ます」 と書いていた通りで、今まで私たちが観ていた近藤の人柄を

決して裏切らないものだったし、何よりも終わり方そのものがいかにもカクスコ

らしかった。だから私たちは、彼らの最後の舞台に万感の思いをこめて、

ただ大きな拍手を送るしかなかった。

時々TVで録画したものや唯一販売していた公演ビデオ「年中無休」を見ることがある。

落ち込んで、考えを巡らせては寝付けない、目を閉じることにふと怯えを感じるような

そんな夜、カクスコは利く。

ビデオを流して目を閉じ、馬鹿馬鹿しいようなやり取りや、優しいアカペラの歌声に

耳を傾けていると、いつの間にか静かな眠りに落ちている。

そんなカクスコのスペシャル DVD-SET「お元気ですか?」が発売されることになった。

たのみこむというユーザーからリクエストのあった商品を、受注、予約、即売という形で

販売する、消費者リクエスト型ショッピングサイトでのユーザーのリクエストに応じる形で、

9月2日からの仮発注の募集が始まった。200人の発注が集まれば生産が確定との

ことだったが、ものすごい勢いで初日の夕方には200人突破し、生産が確定したらしい。

大好きなものが失われるのは寂しい。その喪失感は保存映像というような代替品で

埋められるものではないけれど、それでもその存在の記憶を風化させたくないという、

自分と同じ思いを持つたくさんの人の存在を感じることは嬉しい。

そして舞台がなくなったことで直接伝えることが出来なくなった私たちの思いを

彼らに伝えられたら嬉しい。

「お元気ですか?」そう話しかけるみたいに。

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2006年8月28日 (月)

疾走する男たちのエルドラド

コンドルズという集団は一体どういう集団なのか、あまり良くわからない。

見に行けば行くほどわからない。そして何故自分が見に行っているのかもわからない。

コンドルズは主宰近藤良平を中心に男性のみで結成されたダンスユニットだが、

最初に目を引くのが舞台衣装の学ランだ。ダンスに適しているとは到底思えない衣装で

彼らは踊る。というよりも疾走する。

彼らはとにかく走っているのだ。舞台の上で疾走し、そして跳ぶ。

メンバーの人数は恐らく10人以上20人未満だと思われる。

良くわからないのは、目の前でめまぐるしく動き回る彼ら全員をきちんと認識できない

ままいつも観終わってしまうためだ。そのとにかく大勢の男たちが、舞台で疾走する

姿は圧巻だ。ダンスのレベルは必ずしも一定ではない。近藤の実に見事で切れのある

しなやかな動き、高い跳躍に比べ、中には明らかにダンスに向いていないだろう体型の

出来ないことが存在理由であるのかと思われるメンバーもいる。その不揃いさが

ユニークなのだが、しかしその彼も踊れない事で笑いを取ってはいない。

ただ懸命に踊っているのだ。

コンドルズは踊っているだけではない。奇妙なダンスや、楽器の生演奏、人形などを

使って繰り広げられる不思議なナンセンスでシュールなコント。

何故それらがダンスに融合されているのか、私には良くわからないのだ。

整合性のなさが徹底している。その馬鹿馬鹿しさに微妙な笑いが出ると、すかさず

「乾いた笑いしやがって!!」とメンバーの一人、小林顕作が鋭く観客に突っ込んでいる。

恐らく全てが緻密に計算され作りこまれているのだろう。そう確信したのは

ラスト近く、舞台の後ろ側から当てられたライトで、客席の両側の壁で彼らの影が踊る

演出に感嘆の声を上げるしかなかった時だ。それほど影のダンスは見事だったのだ。

今回の コンドルズ 日本縦断黄金郷ツアー 2006 エルドラド 

ELDORADO~New Best of Condors は今までの公演のベストシーンを集めた

ものらしい。でも私は特に今回がベスト・オブ・コンドルズだとは思わなかった。

彼らはいつも変わらない。そこには、とにかくこうしていることが楽しくてたまらないという

少年のような男たちが、エネルギーの限りを尽くし、ただ舞台を駆け巡る姿がある。

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2006年7月10日 (月)

善人の靴下

劇団 魚灯の公演「善人の靴下」を難波の精華小劇場で観た。

魚灯も初めてなら精華小劇場も初めてで、まず迷子にならずに行けるかどうか、

それが気になって仕方なかったが、駅から近かったこともあって無事到着。

元は小学校だったという建物の中の体育館が、今は客席200席の劇場になっている。

目的はMONOの役者である尾方宣久と同じくMONOの奥村康彦の舞台美術だったが、

台詞の独特のリズムや不思議な世界に引き込まれた。

設定は重いが、くすっと笑いが出るようなとぼけた味もあり、決して後味が

悪いわけではない。ただ、出口のない感じが徹底していて、閉塞感が強い気がした。

尾方宣久のはっきりとした発声は割と好きなんだけど、MONOと違うニュアンスのものも

ちょっと見てみたかったかな。

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2006年7月 2日 (日)

自転車キンクリート

自転車キンクリートという奇妙な名前の劇団が好きだった。

正確に言うと私が好きだったのは自転車キンクリーツカンパニーになってからのことだ。

自転車キンクリートというのは1982年に日本女子大の学生だった6人が

女性だけの劇団を立ち上げたことに始まる。私が観始めた1995年頃は、

自転車キンクリートを基盤としたプロデュース公演、自転車キンクリートSTOREに

なっていた。それをプロデュースするのが自転車キンクリーツカンパニーという訳だ。

なんだかややこしい…。

とにかく女性ならではのかしましさ、賑やかでおかしくてそして哀しい。

そんな様々な女性らしい表情を、時にストレートに時にさりげなく見せてくれる

稀有な劇団だ。

大好きだったのは旅行先で倒れた母が魂だけ家に帰ってきてしまい、何とか意識を

取り戻してくれるべく奔走する五人兄妹たちのドタバタがおかしい96年の「蝿取り紙」

これは何度か再演されている。ほとんどキャストが変わらないが、兄と弟が少し変わる。

私は兄役が川原和久(劇団ショーマ)で弟役が大倉孝二(ナイロン100℃)の

パターンが好き。間違いなく兄弟な感じがするのだ。何故だか。

他に印象的だったのは、大正時代が舞台の男性四人芝居だが「絢爛とか爛漫とか」

佐々木蔵之介が所属劇団の惑星ピスタチオ辞めた年に出演していたために、

やけに心に残っているのかもしれないが。

そして生の舞台では見ていないがテレビの中継で見た「ソープオペラ」「トランクス」は

そのテンポのよい笑いに思わず引き込まれて、舞台を見に行くきっかけになった作品だ。

そんな大好きだったじてキンも大阪の小劇場が次々閉鎖されていく中、

あまり関西公演がなくなってしまったため、残念ながら近年は見ていない。

最後は2004年の「法王庁の避妊法」の再演だ。

それでもHPだけはずっとチェックし続けていたら、何年かぶりに脚本の飯島早苗さんの

コラムが復活していた。

このコラム、リニューアル前のHPで二度ほど載ったきり、全く更新がなく、

リニューアル後にいたっては一度も載る気配すらなかった。

ところがいきなり復活した上に、ブログまで始めたとの報告。嬉しくて見に行ったら

本当に始められたばかりだった。ちょっと懐かしい気持ちで飯島さんの文章を

読んでいたら、じてキンの舞台がたまらなく観たくなった。

自転車キンクリーツカンパニーのみなさま、関西にも是非きてくださいね。

待ってますので。

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2006年6月 6日 (火)

ニコラス・マクファーソン再び

1999年のPiper第二回公演ニコラスマクファーソンがこの夏帰ってくる。

Piperとは後藤ひろひとと川下大洋の二人のユニットだったが、いつの頃からか、

山内圭哉が、そしてさらにある日腹筋善之助と竹下宏太郎がメンバーに加わり、

今は五人のユニットになっている。

ニコラス・マクファーソンはまだ腹筋と竹下の加入前の公演で、

130Rの板尾創路や劇団M・O・Pの三上市郎、石丸謙二郎など、

中々多彩な顔ぶれで面白い舞台だった。

そして今回再演となるわけだが、出演者に第三舞台の小須田康人

劇団M・O・Pの三上市郎、そして何故かアドゴニー…などなど。Img_nicholas

小須田康人はただただ私自身が学生時代からのファンなので

とにかく嬉しいし、三上市郎も舞台でのインパクトは大。

アドゴニーは…想像しがたい。だからちょっと気になる。

なんだか不思議な舞台になりそうです。

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2006年5月18日 (木)

マンドラゴラ降りました

3419564_2   公演タイトルの意味がよくわからないことが多い。

でも絶対に見に行ってしまう。

年に一度のお楽しみ、CITY BOYS LIVEです。

今年はいとうせいこうさんが久々の参加。実に五年ぶり。

むしろえーっ?そんなにでてなかったっけ?という驚きのほうが大きかったですけどね。

今回はいとうさんのキャラがやや抑え気味な感じでちょっと残念な気がしました。

でも面白い。おじさんたちのなんともいえない存在感も、意味なしの不毛な会話も、

そしてありえないキャラの数々も…。

体中からマイナスイオン(実はCO2 )を出している斉木さんが真横を通ったので、

ひんやりしたマイナスイオンを目一杯浴びました。

WOWOWでみた「鍵のないトイレ」で虜になったのは92年でしたが、

最近のものはあまり私の中では盛り上がらなくて、がっかりすることも

実は何度かあったのですが、でも今回は大満足。

まぁ五人のユニットが久々で嬉しかったせいも多分にありますが。

そうそうゲストの銀粉蝶さんも素敵でした。出過ぎず引きすぎずのいいバランス。

インパクトも十分でした。

ゲストが弱くていまひとつだったこともあったので、ゲストも本当に重要だと思いますね。

タイトルの「マンドラゴラの降る沼」…降りました。マンドラゴラ。

マンドラゴラは二股に分かれた形が人の下半身に似ているため、多くの伝説が生まれた

というナス科の植物。(抜くときに叫び声を上げ、それを聞くと発狂するとか)

旧約聖書にも恋茄子という名前で出てきます。

このマンドラゴラが上からするすると降りてくる光景はシュールというか、やや怪奇。

ま、この人たち自体がやや怪奇なので違和感はまったくありません。

26日にはWOWOWでこのライブが放送されるので、よろしければ是非。

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2006年5月11日 (木)

MONO という空間

怒涛の更新で私の好きなものについて語り続けますね。

というわけでMONOです。

MONOというのは京都で活動する劇団なのですが、

知る人ぞ知るという、割に地味な劇団ではあります。

私は97年の「きゅうりの花」という公演からほとんど全ての公演を

観ていますが、最近女性メンバー二人が退団されたので男性五人の

コンパクトなメンバー構成になりました。

代表は作、演出、役者と多彩な活躍をなさっている土田英生さんです。

最近テレビや外部の舞台等の脚本をたくさん手がけてらっしゃるので

メディアに取り上げられることも多く、ご存知の方も多いのでは?

なのにいまだにMONOはどうもメジャー感がない…。

何故だろう?考えてみました。

私は何年も観続けていますが、誰が一番好き!というようなお目当てがありません。

MONOには一番人気という人が見当たらない。

(あっ言い切っちゃいましたけど…)

役者さんの魅力がないという意味では決してありません。

派手ではないけれど、それぞれ全く違う味を持った魅力的な役者さん達なのです。

あえて言えば、MONO自体がひとつの空間に感じられるからかもしれません。

でもね、私はそのMONOという空間が好きで、毎回通い続けてるんだと思うんです。

それぞれの位置がはっきりとした、欠けのないMONOという空間。

増田さん、西野さんの女性二人が抜けたとき、その喪失感が心配でした。

でも新しく作られたMONO空間はやはり欠けがなかった。

やはり固定したものなのではなく計算されて作られた空間だからこそ

その時その時のメンバーによって欠けのない空間が作られている。

そんな気がします。

全く個人的な意見なんですが。

MONOの次回公演は2007年2月~3月だそうです。

http://www.c-mono.com/ MONO ホームページ

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